資本主義と価値主義ー『お金2.0』
こんばんは、きょうとです。
リーマンショックから東芝を代表する、企業による過度な利潤追及のために発覚する不正や問題等、「お金の最大化」を目的とした資本主義は、随所にその綻びが露呈されています。欧米では昨今では社会企業家やプロボノといった形態で活動する人々が増えており、「お金にならないが価値があること」を感じる人々と、資本主義との間にGAPを感じる環境・思想が色濃く見える時代がきたように思えます。
最近、私も独立団体が運営する資産運用セミナーに参加する機会があるのですが、多くの方が元証券会社で働いていましたという人たちです。その方々が、口を揃えて言うことが「自分の売っている商品は家族には絶対売らない。多くの人を本当に経済面の問題を解決したい」そうして好待遇の金融機関を退いて、法人を設立したりFPとして独立されておりました。
ここから見てとれるのは時代とともに「お金という価値」から「お金になりにくい価値」を中心に人は活動を行っていくことが予想されるということです。
これを本書では「価値主義の到来」と称し、人々はお金中心主義から、真・善・美・愛といったものを評価対象とし追及していくと述べられています。その要因の一つにテクノロジーの進化があります。Youtubeはユーチューバーという新たな価値を追う職業を生み、インスタグラムやFacebookなどの「いいね!」は良いという価値の可視化を実現します。またクラウドファンディングやVALUやタイムバンクといったものが、人々にとって様々な方法で資産を稼ぐことを可能にし、このようなテクノロジーがお金中心主義を荒廃させ得るものということです。
上記のような経済システムの変化に対応できる人材になることが成功を生む秘訣の一つだと思いました。
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
- 作者: 佐藤航陽
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/11/30
- メディア: 単行本
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