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テクノロジーで全て解決。『日本進化論』のご紹介!


きよちーです。

本日は落合陽一著『日本進化論』のご紹介です。

 

日本進化論 (SB新書)

日本進化論 (SB新書)

 



この本は2018年7月に開催された
「平成最後の夏期講習ー人生100年時代の社会保障とポリテック」の議事録です


落合陽一氏と小泉進次郎氏が「スポーツ・健康」「教育・コミュニケーション」「高齢者」財政 子供 働き方のジャンルで最先端で活躍するメンバーを集めて問題>課題設定>解決方法という進行でディスカッションしテクノロジーの力で解決を図ります。


例えば高齢者ドライバー問題を取り上げると以下のようになります。

問題:高齢者ドライバーの事故が増えている
原因:モータライゼーション(自動車文化)で購入をした年代の人々認知力低下が生じてきている
課題:安心な移動手段の検討
解決策:
自動車のテクノロジー
1.ドライバーのステータスを感知し(疲労度・注意力)運転を制御させる
2.自動運転化

都市のテクノロジー
都市のコンパクト化>そもそも自動車を必要としないライフスタイルの設計



キーパート① 言葉のイノベーションは重要!「ポリテック」というワード

この本の目的の一つがポリテックという言葉の浸透です。

言葉を作ることは非常に大切です。
例をあげると「iphone」は21世紀の最大のイノベーションと言っても過言ではありませんが、なぜここまで多くの人が所有するようになったのでしょうか。
NHK番組「平成ネット史」によるとそれはiphoneという名前を与えられた点であります。大半をネットやアプリの使用のためのデバイスを電話として多くの方に所有させることできたのが最もイノベーティブであるのです
iphone以前にPDA等、スマートフォンのようなデバイスは様々ありました)

まずはポリテックという言葉を浸透させ、人々に意識をもってもらう。
もしかしたらテクノロジーで解決できないか?この発想が保守的な日本社会を
打破するために必要ということです。


キーパート②:あなたは何でもできる! 限界費用ゼロ化社会と「マタギドライブ」
限界費用ゼロ化社会とは財やサービスをある生産量から一単位多く生産するときに伴う、追加的な費用です。

限界費用ゼロ化社会の例:コミュニケーション
かつて遠く離れた人への連絡手段は手紙でした。手紙を書くというのはペン、紙、時間も必要ですが電話が発達し口頭でスムーズに連絡することが可能になりました。メールやLINEなどのアプリはより私たちのコミュニケーションを円滑(多くの人にコストゼロで情報を展開できる)にしました。このように現代社会はテクノロジーの力であらゆるものがコストがゼロ化へ向かっていくのです。

一人ひとりが限界費用ゼロ的世界になったことで新たに解決可能になった課題を見つけ、各々のゴールへと猛進するライフスタイルを送る。人々が“マタギ”のように課題狩りをし、AIをはじめとするテクノロジーが僕たちの“猟銃”になる社会。僕なりの言葉で言えば、これからの社会は「マタギドライブ」的な世界観になっていくのです。

プログラミングはもちろん3Dプリンタなどで個人でも低コストで物を生産できる時代です。そうした中で個人が問題をテクノロジーで解決できる社会が到来しようとしています。


キーパート③:未来の2つの生き方「AIBI型・AIVC型」

テクノロジーの進展により労働環境は「AI+BI型」と「AI+VC型」の2つに分けられるようになると述べられています。

・AI+BI型
AIによる人機一体での労働とベーシックインカムによる短時間の簡単な労働を主とする働き方。Uberを活用したような労働が様々な業界で展開していき、限界費用ゼロ化でコスト低下された分、ベーシックインカムによって報酬を補填していく働き方。

・AI+VC型
社会を発展させるためのイノベーションに取り組む働き方、開発や技術にどう活用するかを考える人々の働き方。

ユーザーとイノベーターのような区分になりますがどちらが優位というものではありません。AIVCの人は難易度と希少性から受け取る報酬が大きくなることがメリットですがAIBIの人はワークタイムをそこそこにプライベートな活動に打ち込んだり、実際にテクノロジーを使用し労働することで使用感や手触り感を養うことができることがメリットなのです。